普通車よりもサイズが大きいため、キャンピングカーに乗っている方のほとんどが定期的に行う洗車を面倒に感じていることでしょう。そこでおすすめなのがカーコーティングですが、コーティング剤にはさまざまな種類があるためどれがいいのか迷ってしまう方も少なくありません。そこで今回は、キャンピングカーで使用するコーティング剤の種類や選ぶポイントについて詳しく解説します。
キャンピングカーに使えるコーティング剤の種類
キャンピングカーをコーティングする際に使用されるコーティング剤にはいくつかの種類が存在しています。代表的なものとしては以下の5つです。
油脂系コーティング
まずは油脂系コーティングで、こちらはいわゆるワックスのことを指します。原料に蝋が使用されているため、艶出し効果が高いというのが特徴です。コーティング剤の中でも昔から人気の高い代表的なものといえますが、油の膜によるコーティングとなるため、熱に弱く油汚れが付着するおそれがある点に注意が必要です。
ポリマーコーティング
ポリマーコーティングは「樹脂系コーティング」とも呼ばれている種類のコーティング剤です。シリコンなどが含まれており、先ほど解説したワックスに比べて高い持続力を誇ります。また、素人の方でも取り扱いがしやすいというのが特徴であり、市販の液体ワックスのほとんどがこのポリマーコーティングといわれています。
ガラス系コーティング
ガラス系コーティングは、ポリマーコーティングにガラス繊維が含まれているコーティング剤のことを指し、ポリマーコーティングよりも持続力や光沢などが優れています。カーディーラーでは多く採用されているコーティング剤ですが、紫外線にやや弱いというのがデメリットです。
ガラスコーティング
100%ガラス被膜によってコーティングをするタイプのコーティング剤です。持続性に非常に優れており、紫外線や汚れに対しても強い一方、酸性溶剤に弱いというデメリットがあります。また費用も若干高いため、十分に検討してから決める必要があるといえるでしょう。
セラミックコーティング
コーティング剤の中でも特に耐久性が高いといわれているのがセラミックコーティングです。一度硬化すると、通常の薬剤では剥がすことができないほどの強度を誇っています。そのため傷がつきにくく、光沢に関しても文句のつけようがありません。
キャンピングカーで使うコーティング剤を選ぶポイント
代表的な5つもの種類があるキャンピングカーで使うコーティング剤ですが、どれにしたらいいのか迷ってしまうでしょう。そんなときにチェックしてほしい選ぶポイントは以下のとおりです。
駐車環境
まずは駐車環境をチェックしましょう。屋外あるいは屋内のいずれかで駐車することになりますが、たとえば屋外で駐車する場合、雨にさらされた状態になるため汚れがつきやすい傾向にあります。コーティング剤の種類によっては、水滴のシミがボディに残ってしまうおそれがあるので、雨に強いタイプのコーティング剤を選ばなければなりません。
洗車頻度
洗車頻度も重要なポイントです。月に1回あるいは2回など、どの程度の頻度で洗車をするのかによって選ぶコーティング剤の種類は変わってきます。洗車の頻度が高い場合、毎回発生する手間を軽減するために汚れや水分を撥水するタイプが向いています。
コーティング剤の水弾き
コーティング剤の種類によって、水弾きに関する特徴が異なっています。主に「撥水タイプ」「疎水タイプ」「親水タイプ」の3つに分けられており、それぞれの特徴を把握したうえでどれを使うのかを決めなければなりません。
たとえば、屋外で駐車する時間が長い場合には、撥水された水滴によってシミが生じてしまうため「撥水タイプ」は不向きとされています。一方、親水タイプであれば塗装に馴染んで水滴になりにくいため、屋外駐車でも安心といえます。
「水弾き」を決める目安
どの水弾きが良いのかは人によってそれぞれ異なるので、悩んでいる方は以下の解説を参考にしながら決めてみてください。
洗車を頻繁に行うは「疎水タイプ」
こまめに洗車をしているという方には疎水タイプがおすすめです。撥水タイプと親水タイプのいいとこ取りをした性能を持つのが疎水タイプとなります。屋外駐車ではシミになりやすいというデメリットはあるものの、こまめに洗車される方であれば大きな問題はないといえるでしょう。
洗車をあまりしない方は「親水タイプ」
普段あまり洗車をしないという方には親水タイプがおすすめです。雨などで水分が付着しても、塗装と水分が馴染むことによりやっかいなシミを防ぎます。
まとめ
キャンピングカーで使用するコーティング材を選ぶポイントとなるのは「駐車環境」と「洗車の頻度」です。さまざまな種類があるコーティング剤も、上記2つのポイントを意識することで簡単に決めることができるでしょう。たとえ高価なコーティング剤であっても自身の車に適していなければ効果は半減してしまうので、今回ご紹介した内容を参考にして実際に使うコーティング剤を決めてみてください。
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